LPガス安心ガイド
もしものために知っておこう
LPガスとは
LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化)Petroleum(石油)Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称で、プロパン(C3H8)とブタン(C4H10)を主成分とする炭素と水素の化合物です。 LPガスは常温常圧下では気体ですが、冷却または加圧し簡単に液体になります。
LPガスの主な特徴
環境にやさしいクリーンエネルギー
LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともに二酸化炭素の排出量が少ないエネルギーです。また、環境に悪影響を与える硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、浮遊性粒子状物質(SPM)をほとんど発生しません。
性質について
エコでクリーン!
LPガスはCO2の排出量が少ないクリーンなエネルギーです。
空気がたくさん必要!
燃焼にはたくさんの空気が必要です。十分に換気してください。
ガスは液化している!
LPガスは圧力をかけ、液化した状態でボンベに入っています。
空気より重い!
LPガスは空気より重いため、漏れると低いところや物かげにたまります。
ニオイがある!
LPガスは無色無臭ですが、万が一ガス漏れしたら分かるようにニオイをつけています。
災害対応力に優れている
LPガスは1戸ごと個別に供給する「分散型エネルギー」です。災害により供給がストップした場合でも、配管など供給設備の点検が短時間で済み、その場で修理することができるため迅速な復旧が可能です。また、LPガスは避難所や仮設住宅へ迅速に設置することができることから、災害時対応に優れています。
災害の「備え」に
ガスボンベの平時の供給体制そのものが、実は災害への備えにもなっています。家庭用LPガスは、ガス切れを起こさないよう2本セットで設置されるのが基本です。つまり、使用中の1本に加え、常に満タンのボンベが予備として設置されてます。この「軒下在庫」があることによって、災害が起きても1ヶ月程度の生活ができるだけのガスが備蓄されていることになります。
地域の「防災」の要として
「LPガス災害バルク貯槽」とは、LPガスを貯蔵できる、耐震性や安全性にもすぐれた巨大タンクのこと。施設の規模などに応じて導入されるタンクの容量は1トンや3トン等さまざまですが、たとえば1トンのLPガスで、「発電機1台+ガスストーブ5台+70人分の朝昼晩の炊飯+ガスコンロ2台+1日3時間のシャワー」を12日間まかなうことができます。ガスをエネルギー源とする「ガスヒートポンプエアコン(GHP)」を使用すれば、冷暖房の供給も可能です。もし、地震や台風、豪雨などで電力や都市ガス供給網がとだえても、ライフラインを確保する切り札になる、防災の「要」として期待されています。
LPガス機器の「安全機能」について
ガス漏れや圧力などの異常があると、遮断弁が働き、ガスを自動で遮断します。
もしもガスが止まったら?
マイコンメータの復帰方法
●器具栓を全て閉めてください。
●使っていないガスの元栓が閉まっていることを確認してください。
●左側の復帰ボタンを押してください。
●「ガス止」の文字が消えます。
●液晶の文字とランプが点滅します。
●1分間ほどお待ちください。
※ランプが復帰ボタン部にあるものもあります。
●液晶の文字とランプが消えます。
●復帰完了です。
●ガスは使えます。
※復帰作業をしても復帰しない場合(再び「ガスと」表示が出る)は、復帰作業を繰り返さずLPガス販売店の点検を受けてください。
その他の安全機能
Siセンサーコンロ
安心便利な機能(調理油過熱防止装置・立ち消え安全装置)がついている安心コンロです。
調理油過熱防止装置
鍋が加熱すると自動的にガスを止めます。
立ち消え安全装置
煮こぼれや吹きこぼれ、強風などで火が消えると、自動的にガスを止めます。
ヒューズガス栓
ゴム管が外れるなどして、ガスが大量に流れた時に自動的にガスを止め、ガス漏れを防ぎます。
※参考/経済産業省 資源エネルギー庁HP